2分でわかる「多角化戦略」

アンゾフによれば多角化戦略とは新たな製品市場分野に進出することである。
一般的には市場浸透戦略をはじめとする拡大化戦略と比べて、リスクが高いと言われている。
そのような中でなぜ企業は多角化戦略を展開しているのかを見ていく。

多角化戦略を展開する5つの理由

1 組織スラックの活用


企業は経営活動を通じて絶えず組織スラック(余裕資源)を蓄積している。
この組織スラックを多角化戦略のために有効活用できる。

 

2 新しい事業分野の認識


企業を取り巻く外部環境の変化を受けて、それに対応する新しい事業分野を認識しその事業分野に経営資源を投入する。

 

3 主力授業の需要の停滞


現在、主力となっている事業分野の需要が停滞する局面に入った場合には、新しい事業分野への進出を考慮する。

 

4 リスク分散


多角化戦略の展開により複数の事業を営むことによって、ある特定の事業の業績が悪化しても他の事業でカバーすることができるこのような効果をポートフォリオ効果と言う。
ポートフォリオ効果を得るには事業間の製品あるいは市場の関連性が低いことが前提となる。このような多角化を無関連多角化という。

 

5 シナジーの追求


複数の事業間で経営資源の共有・補完によるシナジーを得るには多角化による新規事業の展開が有効である。
シナジーを求める多角化は既存事業と新規事業の資源展開において共通点があるため関連多角化と呼ばれる。
一般的に無関連多角化よりも既存の経営資源が利用可能な関連多角化の方が成功率が高いとされる。

 

リストラクチャリング

リストラクチャリングとは事業構造の再構築のことである。
リストラクチャリングには2種類あり、1つは本業強化につながるもので、もう一つは事業の多角化(新規事業開発)である本業強化型のものは、徹底した合理化、ダウンサイジングを行うことで事業の競争力を高めることを目的としている。
これに対して多角化型のものは、事業構造そのものを複合化して環境変化に対応しようとするものである。
双方ともコアコンピタンスの周辺で事業再構築が基本原則とされている。
現在の経営環境は変化が激しく、多角化の追求によって経営資源が分散したり、不採算事業を抱えたりするといった事態に陥ることもある。
このような中で企業が成長、生存を図っていくためには展開している事業内容を見直し再構築することが必要になる。