輸入ビジネスに必要な関税の税率や費用の詳細(中国輸入編)

海外から商品を仕入れる際には当然、商品代金以外に様々な経費、費用がかかります。

実際に仕入れる前に、まずは関税における基礎知識を得て、輸入ビジネスに必要な経費・費用を計算した上で商品の仕入れを行いましょう。

 

輸入ビジネスは高い利益率を期待できますが原価の他に関税時の知識がないと、大きな損失を被ってしまうことになりかねません。

そうならないためにも、今回の記事を是非参考にしてみてください。

 


関税時にかかる4つの手数料(中国輸入)

仕入開始前に税関時の4つの手数料(a,税関手数料)(b,中国輸出通関手数料)(c, 日本の消費税)(d,関税)を計算してみましょう。

 

a,税関手数料 1箱あたり200円

 

b,中国輸出通関手数料 1箱あたり4元(約80円)

 

c,消費税 (2017年8月現在8%)

※この消費税は「商品代金」だけでなく、そこに「国際送料」, および「関税」を加えたトータル料金に対して消費税8%が課せられるますのでご注意ください。

 

d,関税 ・個人輸入の場合  課税対象額(商品代金×60%) =関税額

・法人輸入の場合  課税対象額(商品代金+送料)×100%) =関税額

 

少し見ただけでも、ダンボール一箱あたり280円の手数料と関税額が60%〜100%以上とわかるので、この物流段階において必要となる金額の高さに驚かれる方が多いかと思います。

 


関税についてよくある質問

それではここで一番、多種多様で理解に苦しむ関税について実際の質問例を挙げながら個々に解説していきます。

まず関税とは、日本国内における価格バランス崩壊を防ぐために輸入商品に課せられる税金のことです。

そして輸入ビジネス上切っても切り離せないものなので、関税や送料などの考慮なしでは、最低利益率30%を維持するのが困難になります。

しかし、検索サイトなどにおける関税に関する記載は曖昧なものが多いので苦手意識を感じられる人が多い原因の1つにもなっていると思いますので

関税についてよくあるご質問をまとめてみました。

 


Q.1、関税の分類と税率って何ですか?

中国に限らず海外から日本に商品輸入時の関税は、一部の例外はありますが課税価格の総額が20万円という金額を境に、大きく簡易税率と一般関税率という2種類に分かれます。

20万円以下の小額輸入貨物時:簡易税率<<<<20万円以上の小額輸入貨物時:一般(実行)関税率

 

一般商品の関税率

区 分
品 目
関 税 率
衣料品
毛皮のコート(43類)
外衣類、下着類(61、62類)
Tシャツ(61類)
水着(61、62類)
ネクタイ(織物)(62類)
マフラー類(61、62類)
20%
5.3~12.8%
7.4~10.9%
8.4~10.9%
8.4~13.4%
4.4~9.1%
ハンドバッグ
革製(42類)
8~16%
アクセサリー
金製、銀製、プラチナ製、貴石製品(71類)
5.2~5.4%
時 計
腕時計、その他の時計(91類)
無税
機械類及び
電気機器
パソコン(84類)
デジタルカメラ、ビデオカメラ(85類)
無税
無税
楽 器
ピアノ、弦楽器、吹奏楽器(92類)
無税
記録物
ブルーレイディスク、CD(85類)
書籍、雑誌(49類)
無税
無税
印刷物
楽譜、ポスター、複製画、カタログ類(49類)
無税
美術品
肉筆の書画、版画、彫刻(97類)
無税
化粧品
香水、オーデコロン、口紅、マニキュア用品、化粧水(33類)
浴用化粧石けん(34類)
無税
無税
がん具
がん具(人形を含む)(95類)
無税~3.9%
スポーツ用品
レジャー用品
乗用自動車、オートバイ(87類)
モーターボート、ヨット、カヌー(89類)
スキー用具、ゴルフクラブ(95類)
釣り用具(95類)
無税
無税
無税
3.2%
履物
甲が革製又は甲の一部に革を使用したもの(64類)
30%又は4,300円/足のうちいずれか
高い税率
家具類
腰掛け、家具(事務所・台所・寝室用)(94類)
無税
床用敷物
じゅうたん(綿製、羊毛製、人造繊維製)(57類)
6.3~8.4%
台所及び
家庭用品
プラスチック製(39類)
陶磁製(69類)
ガラス製(70類)
ステンレス製(73類)
無税~3.9%
寝具類
毛布、ベッドリネン(63類)
マットレス、ふとん(94類)
3.2~10.9%
飲料
茶葉(ウーロン茶、紅茶)(9類)
コーヒー豆(9類)
ミネラルウォーター(22類)
清涼飲料水(22類)
3~17%
無税~12%
3%
9.6~13.4%
洋酒類
ビール、ウイスキー、ブランデー、リキュール(22類)
ワイン(22類)
無税
45~182円/l
菓子類
チョコレート菓子(18類)
砂糖菓子(ホワイトチョコレートを含む)(17類)
クッキー、ビスケット(19類)
アイスクリーム(21類)
10%
24~25%
13~20.4%
21~29.8%
肉、魚介類
調製品
ソーセージ(16類)
魚類缶詰(16類)
かに缶詰(16類)
10%
9.6%
5%
チーズ
チーズ(4類)
22.4~40%
たばこ
たばこ(24類)
無税~29.8%
ペットフード
ペットフード(23類)
無税~36円/kg

引用元:http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1204_jr.htm

 

 

簡易税率表

番号 品目〔具体的な品目例〕 関税率
1 アルコール飲料
(1) ワイン
(2) しょうちゅう等の蒸留酒
(3) ワインクーラー、清酒、りんご酒等
¥70/L
¥20/L
¥30/L
2  (1) トマトケチャップその他のトマトソース及びアイスクリームその他の氷菓
(2) なめし又は仕上げた毛皮(ドロップスキン)及び毛皮製衣類、衣類附属品その他の毛皮製品
20%
3  (1) コーヒー及び茶(紅茶を除く。)
(2) ゼラチン及びにかわ
(3) なめし又は仕上げた毛皮(ドロップスキンを除く)
15%
4  (1) 動物(生きているものに限る。)
肉及び食用のくず肉
魚及び甲殻類、軟体動物及びその他の水棲無脊椎動物
酪農品、鳥卵、天然はちみつ及び他の類に該当しない食用の動物性生産品
(2) 食用の野菜、根及び塊茎
(3) 食用の果実及びナット、かんきつ類の果皮並びにメロンの皮
(4) しょうが(一時的な保存に適する処理をしたものに限る。)
(5) 食用の海草その他の藻類
(6) 肉、魚又は甲殻類、軟体動物若しくはその他の水棲無脊椎動物の調製品
糖類及び砂糖菓子
ココア及びその調製品
穀物、穀粉、でん粉又はミルクの調製品及びベーカリー製品
野菜、果実、ナットその他植物の部分の調製品
(7) 各種の調製食料品
(8) くえん酸等
(9) 竹製のくし
(10) わら、エスパルトその他の組物材料の製品並びにかご細工物及び枝条細工物
(11) 絹織物
(12) その他の植物性紡織用繊維及びその織物並びに紙糸及びその織物
(13) メリヤス編物及びクロセ編物
(14) 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものを除く。)
10%
5  (1) 生きている樹木その他の植物及びりん茎、根その他これらに類する物品並びに切花及び装飾用の葉
(2) 鉱物性燃料及び鉱物油並びにこれらの蒸留物、歴青物質並びに鉱物性ろう
(3) 無機化学品及び貴金属、希土類金属、放射性元素又は同位元素の無機又は有機の化合物
(4) 有機化学品(くえん酸等を除く。)
(5) なめしエキス、染色エキス、タンニン及びその誘導体、染料、顔料その他の着色料、ペイント、ワニス、パテその他のマスチック並びにインキ
精油、レジノイド、調製香料及び化粧品類
せつけん、有機界面活性剤、洗剤、調製潤滑剤、人造ろう、調製ろう、磨き剤、ろうそくその他これに類する物品、モデリングペースト、歯科用ワックス及びプラスターをもととした歯科用の調製品
(6) 各種の化学工業生産品
(7) プラスチック及びその製品
(8) 毛皮及び人造毛皮並びにこれらの製品
(9) 染み込ませ、塗布し、被覆し又は積層した紡織用繊維の織物類及び工業用の紡織用繊維製品
(10) 傘、つえ、シートステッキ及びむち並びにこれらの部分品
調製羽毛、羽毛製品、造花及び人髪製品
石、プラスター、セメント、石綿、雲母その他これらに類する材料の製品
(11) ガラス及びその製品(ガラス製のビーズ等を除く。)
(12) 銅及びその製品
ニッケル及びその製品
アルミニウム及びその製品
(13) 鉛及びその製品
(14) 亜鉛及びその製品
(15) 卑金属及びサーメット並びにこれらの製品
卑金属製の工具、道具、刃物、スプーン及びフォーク並びにこれらの部分品
各種の卑金属製品
(16) 家具、寝具、マットレス等
(17) がん具、遊戯用具及び運道具並びにこれらの部分品及び附属品
3%
6  (1) 動物性生産品(他の類に該当するものを除く。)
(2) 塩、硫黄、土石類、プラスター、石灰及びセメント
(3) 医療用ジェル
(4) ゴム及びその製品
(5) 紙及び板紙並びに製紙用パルプ、紙又は板紙の製品
(6) 陶磁製品
(7) 鉄鋼
(8) 鉄鋼製品
(9) すず及びその製品
無税
7   前各号に掲げる品目以外のもの 5%

引用元:http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1001_jr.htm

 

 


Q.2、個人的な輸入時においては課税されないって本当ですか?

個人的な輸入でも、一定量以上の輸入時には関税が課せられます。

外国から日本国内に、商品が流入する場合には必ず税金が課せられるという認識を持っていただけると間違いがないと思います。

ただし、個人使用目的であれば海外小売価格の60%を課税価格にでき、かつ課税対象額が10,000円以下の場合は免税される、

つまり商品の代金が16,666円以下の場合は関税がかかりません(あくまで個人使用目的)

しかしビジネスとして仕入れを行うのであれば商品を大量に仕入れることになりますので課税額の影響も大きくなると思います。

事前に大まかでも構わないので、関税における金額の把握必須事項です。

引用元:http://www.customs.go.jp/tsukan/kanizeiritsu.htm

 


Q.3、主な免税の事例を教えてください。

・課税の対象装額が10,000円以下の場合

・個人での商品輸入で、商品の代金が16,666円以下の場合

以上の場合は、関税だけでなく消費税も課税されません。

ただし、革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類等は

個人輸入かつ商品代金16,666円以下であっても課税対象となります。

引用元:http://www.customs.go.jp/tsukan/kanizeiritsu.htm

 

また、貨物利用ではなくて郵便小包や一般貨物を利用時において、課税対象総額が20万円以下の時、簡易税率が3%での算出となります。

さらに詳しい情報が必要な方は、税関 JAPANESE CUSTOMSのウェブサイトに表記されている関税の一覧表を基にそれぞれの項目を当てはめると良いかと思います。

 


輸出入に関する問い合わせ先

これらの関税率は、商品の材質や用途、加工の有無、原産国などの検査において大きく変動することも予想されます。

ですので大まかな目安として考えておくと良いかと思います。

不安な場合には、日本貿易振興機構(JETRO)などに直接問い合わせてみることをお勧めします。

 

以上のように輸入ビジネスにおいては、その都度、様々な数値の算出が必要となることがお分かりになったと思いますので
ブログの内容を必要な時にチェックすることと、エクセルで個人的な計算表を作って商品ごとの関税率と消費税率をすぐに計算できる状態にしておくと便利だと思います。

これから輸入ビジネスを始める方へスムーズなスタートのサポートができればと思いますので、お気軽にご相談ください。

 

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